
Artist's commentary
路地裏の猫
「生まれてそれほど経ってない小さなネコが一匹だけ捨てられていた。痩せてボロボロの子猫だった。路地裏の、いつもの所でこっそり世話をした。大きくなったら ここいらのネコとうまくやってくれるだろうと思ってた。そう、思ってた。絶対助かると思い込んでた。信じてたんじゃない。助かって当然だと思ってた。何度スポイトを口元にさしても 全く食いつかなかった。それでも。
大雨の日、またいつものとおりミルクとスポイトを買ってきた。子猫は 古い毛布のしたで、冷たくなっていた。この世界は 誰にも優しくない 子猫にも 僕にも」
「ほんとうはネコたちに負けないくらい貴方のことが大好きな人がいることは 言えなかった」

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