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Danbooru

Artist's commentary

坂䞊智代陵蟱小説挿絵おたけ

2017/5/10 20:49 CLIP STUDIO PAINT

月華守屋さんuser/4218514ず共同制䜜した「CLANNAD」の二次創䜜小説の挿絵です。
挿絵付き小説はこちら⇒novel/8155212
前回の共同制䜜illust/59323725ではラむタヌさん偎に䞻導しおいただいお制䜜を進めたしたが、今回は絵垫偎がラフむメヌゞを提瀺しながらそれを元にお互いでアむデアを緎っおいくずいう新しい共同䜜業を詊みたした

[quote]novel/8155212 commentary
【挿絵付】䌝説蹂躙詊されたプラむド
2017/5/10 23:59

「CLANNAD」より坂䞊智代リョナ凌蟱小説です。
TARE掻様"user/5520931":[/artists/106134]ずの共同制䜜ずなりたす。

これたで私が考えた話に挿絵を぀けおいただいたり、私メむンでプロットを考えおずいう制䜜方法でしたが、今回はTARE掻様䞻導でラフむメヌゞを描き起こしたものから話を緎るずいう手法をさせおいただきたした。
ずおも有意矩な時間を過ごすこずができたした。

匟・鷹文の怪我の手術を間近に控え、智代は改めお姉ずしおしっかりず生きようず考えおいた。しかし、過去に䞍良達の䞭ぞ刻み぀けた䌝説が圌女の未来の邪魔をする。
[/quote]

[quote]novel/8155212 page 1
(page 1 is just this cover page)
[/quote]

[quote]novel/8155212 page 2
『勇気を持぀んだ』

 自然ず口から蚀葉が挏れたのは、目の前で自分を芋䞊げおいる顔にあたりにも倧きな䞍安が浮かんでいたからだった。

 車怅子に座り、入院生掻の䞭で䜓力の無くなった匟は䜓力も心の力も足りおいない。

 自分にこれから斜される手術にも垌望を持おずにいた。

『鷹文。安心しろ。私が぀いおる。次の手術を受けるんだ』

『でも  』

『倧䞈倫』

 語り掛ける蚀葉に根拠などない。

 匟が理由を詳しく求めたならば説明などできるわけがない。

 しかし、仮にそうだずしおも、圌女は匷気な姿勢は厩さない。

 䞍安で抌し朰されそうになっおいる匟の目の前に立぀自分は、どんな時でも負けずに凜々しくあらねばならない。

 匷くあらねばならない。

 そうやっお自らを戒めお、坂䞊智代は胞を匵る。

『私は匷い。そしお、お前は私の匟なんだ、鷹文。坂䞊鷹文は、怪我なんかには、負けない』

 匟である鷹文にも、姉がいかに説埗力の無いこずを蚀っおいるのか分かっおいるのだろう。

 しかし、姉の力匷い蚀葉を聞いおいるず頬が緩んで䜕も蚀い返すこずはできない。

 蟛い珟実を塗り替えるこずが出来るような気がしおいたから。

 鷹文はそれ以䞊、䜕も蚀わずに頷いた。

『  それじゃあな、鷹文。たた来る』

『うん。ねぇちゃんも、きちんず高校生掻送っおね』

『圓たり前だろう 私は優等生だからな』

 智代の蚀葉に苊笑しお、鷹文は車怅子を操䜜しお自分の病宀ぞず去っお行った。埌ろ姿をじっず芋おいた智代はゆっくりず歩き始める。すぐに゚レベヌタヌホヌルヘず蟿り着いお階䞋に向かうスむッチを抌すず、䞡腕を組んで考える。

『鷹文にずっお、誇れる姉でなければいけない。だから、高校生掻も  』

 鷹文から向けられる尊敬や慈愛のたなざしが智代の姿ず行動を瞛り぀ける。

 だが、智代にずっおはそれで問題なかった。

 鷹文が向けおくる笑顔が嬉しくお、ずっず芋おもらいたいず思う。

 だからこそ、手術を無事に終えお自分の元に返っおきおほしい。

 胞の奥に宿る匷い思いがある限り、どんな蟛いこずでも耐えられるず決意しおいるず゚レベヌタヌがやっおきお、扉が開いた。

 意図せず扉の前で仁王立ちしおいた智代は、箱の䞭から珟れた集団に呆気に取られおいたがすぐに堎所を譲った。

 病院の少しくすんだ癜い壁にもはっきりず察比する黒スヌツの男達。

 サングラスをかけおいるため瞳の動きははっきりずは芋えなかったが、党員が智代を䞀瞥し぀぀、゚レベヌタヌホヌルから離れお病宀の方面ぞず向かっおいった。

『  なんだ  』

 明らかに堎にそぐわない集団を芋お、智代は頭の回転が緩む。

 しかし、゚レベヌタヌの扉が閉じる音がトリガヌずなっお慌おお䜓を゚レベヌタヌ内に滑り蟌たせた。

 動き出す゚レベヌタヌに身を委ね、背䞭を壁に付ける。

 数字が䞀定の間隔で少なくなっおいく䞭、智代は䞀瞬の違和感も埐々に虚空に消えおいった。
[/quote]

[quote]novel/8155212 page 3
 走っお。走っお。走り続けお。

 智代は埐々に人通りがなくなっおいく通りを疟走しおいた。

 長袖シャツの䞋にはブラゞャヌのみを付けおいるため、汗をかいおしたうずシャツぞず滲んでいく。

 しかし、シャツの色が深くなり぀぀あっおも智代の足は鈍るこずはない。

 智代には䜕に倉えおも最優先にすべきこずがあった。

くそっ  あの時  あそこで私がもっず気を぀けおいれば  !!

 すれ違う人々が智代の攟぀䞍穏な空気に反応しお芖線を送っおいる事には気づいおいるが、助けを求めるわけにはいかない。

 電話から響く正䜓䞍明の䜎い声が脳内に再生されるず智代の胞を締め぀ける。

『譊察に知らせたら  分かっおるだろうな  』

 男の重たい声は足を鈍らせたが、歯を食いしばっお振り切る。

「はぁ  はぁ  私䞀人でなんずか  䜕ずかするしかない  」

 走り続けお息が切れお来た頃には、芖界から明かりや人圱が消え倱せおいた。

 代わっお珟れるのは鉄柵に囲われた暗い建築珟堎だ。

  芋えた   !!

 䜏宅街を抜けた先にある殺䌐ずした巚倧な建物――孊校のなりそこない。

 建蚭途䞭で蚈画が頓挫し、取り壊す費甚も捻出されずに攟眮された孊び舎。

 校門には立ち入り犁止の立お看板があり、チェヌンが幟重にも匵られおいたが、智代は呌吞を止めるず加速しお高く跳躍する。

 倜空にスカヌトを翻し、穿いおいたショヌツが露わになるのも気にせずにチェヌンの向こう偎ぞず着地した。

「  ふぅううう  ふっ    はぁ  はぁ  」

 息を敎えるのもほどほどにしお、智代は再び駆け出す。

 目指す堎所は生埒を受け入れるこずのなかった校舎――ではなく隣接した䜓育通。

 芖界には既に䜓育通の入り口にたむろしおいる人圱をおさめおいる。

 自分が危険な堎所に螏み入っおいくのは芚悟の䞊。

 しかし、今の智代の頭の䞭は匟の鷹文を助けるこずで占められおいた。

「はっ はっ はっ はっ  ふぅっ  !!」

 智代は男達のすぐ近くで足を止めるずあえお呌吞を荒くしお新しい空気を䜓内ぞず取り入れおいく。心臓の錓動が耳にうるさいくらい響き、男達が自分を芋お笑う声すらもかき消したこずで、熱くなっおいた智代の頭は汗の流れが萜ち着くず共に冷えおいった。

「けっけっけっけ  来たなぁ おめえが坂䞊智代だな」

「おいおい。ボスが蚀った通りかよ。マゞで、たった䞀人で乗り蟌んできやがったぜ」

「ヒャハハハハッ ムボヌだな、ムボヌ」

 さんざん智代の姿を芋お笑っお、蔑む蚀葉を投げ぀ける男達は前に出る。

 いずれも挆黒ず呌ぶにふさわしいスヌツを身に぀け、ネクタむをしっかりず銖元から䞋げおいる男達は総勢十名。

 集団の䞭から䞀人が前に出る。

 髪の毛はスヌツず同様に黒く、しかし他の男達ず異なっお肩口たで䌞びおいる。容姿も他ず比べるず敎っおいお、道端でもう少しラフな栌奜をしおいれば異性の目を十分匕けるものだ。

 しかし、長髪の男が向けおくる芖線は、智代の䜓を舌でゆっくりじっくりず嬲り回しおくるような気持ち悪さがあった。

 近付いおきた男だけではなく、十察の瞳党おが、服から匷調されおいる智代の乳房や、ニヌ゜ックスずスカヌトの間にある絶察領域。そしおスカヌトに包たれた郚分たでも芖線を突き぀けおくる。

 芖姊による䞍快さに智代は背䞭が粟立ったが、おくびにも出さずに告げた。

「鷹文はどこだ 私に甚があるなら小现工無しで盎接、呌び出せばいいだろう」

 智代自身に呌び出される理由は分からない。しかし、盞手はそんな智代の事情などかたうこずなく、匟を誘拐しおたで誘い出した。

 分からないなりに呌び出された堎所ぞ蟿り着いたなら、憎むべき敵が目の前に珟れる。

 状況が敎理されたこずで智代の胞の内に青癜い炎が灯った。

「たあたあ  萜ち着けよ。ここは俺らがアゞトにしおる堎所なんだ  この時間に来るようなバカはいねえ。ゆっくりしおいきな」

「けっけっけ  ボスはテメェの本気が芋おみたいずさぁ」

「そうそう。䌝説の䞍良。坂䞊智代の本気がよぉ  」

 代衚しお前に出た男だけではなく、埐々に立ち䜍眮を倉えお智代を取り囲んでいく男達が蚀葉を連ねおいく。

 智代にずっお振り返りたくない過去を、無遠慮にほじくり返しおいく男達の醜悪な笑みは止たらない。

「そりゃいいぜ。俺達にも芋せおくれよ。の本気、っお  ダツをさあ」

『ギャハハハハハハハッ』

 倜の空に響き枡る男達の笑い声。

 しかし、孊び舎ずなるはずだった敷地は呚囲から隔絶されたかのよう。

 䞋衆な男達は奜き勝手に笑い続ける。

 智代は䞡手を胞元ぞず勢いよく構えるず、乳房が服の䞊からでも男達に理解できるほど揺れた。

「ヒッヒッヒ  確かにコむツはなかなか凄そうだ  俺達も本気にならなきゃなぁ」

 長髪の男はにや぀いたたた前に出おくる。

 智代から数歩離れたずころで拳を握り、身構え――

「䌝説の䞍良がどんな匷――」

「はっ」

 ――お攻撃に移る瞬間には背埌ぞ蹎り飛ばされおいた。

 智代の頭䞀぀分も倧きな䜓が軜々ず宙を舞っお、長髪男は地面に叩き぀けられる。

 顎ず腹郚ず股間の䞉か所に智代の靎跡が぀いおおり、埌ろに控えおいた男達は倒れた長髪男を芋お初めお、䞉発喰らっおダりンしたこずを知るこずになった。

「ど、どういうこずだ  」

「䞀発しか蹎りの音が鳎らなかったぞ  」

 芖芚ず聎芚の差異に困惑する男達にかたわず、智代は自分が蹎り倒した長髪男の顔面を螏み぀ける。足裏ず地面に挟たれた頭郚から䌝わる感觊に智代は顔をしかめたが、長髪男が完党に沈黙したこずを確認するず前に出た。

「すたない。今、気が立っおいる  やりすぎるかもしれない。でも、正圓防衛だ」

「  おもしれえ」

 二人目が突進しおきたたた拳を振り䞊げる。勢いを぀けおストレヌトで突き出された拳はしかし、智代の姿を捉えない。䜓栌差を利甚しお䞀瞬で懐に飛び蟌んだ智代は右足を振り抜く。連続しお鳩尟を蹎り蟌む音が鳎り響き、五発目がめり蟌んだず同時に男は智代から逆方向ぞず飛んでいった。

「このアマあぁあああ」

「そんなスカヌトだず䞭が芋えちたうぞ」

 続けお䞉人目ず四人目は手にした朚刀で智代を殎ろうずする。

 緎床は䜎いが、智代ぞの挑発ず攻撃の連携を同時にこなしおいお、時間差で朚刀が智代の䜓を襲った。

 しかし、智代は振り䞋ろされた刀身を、䜓を暪にしお躱す。

 埌ろに移動させた右足を䜿っお埌ろ回し蹎りを敵のこめかみに叩き蟌み、回転を止めないたたもう䞀人の喉元ぞず足裏をめり蟌たせる。

 呌吞が止たっお苊しむ四人目の頭に螵萜ずしを喰らわせるず、前のめりになっお痙攣し始めた。

「どうした 私のスカヌトの䞭を芋たいんじゃないのか」

「く  おめぇ  」

 わざずスカヌトの端を少しだけ摘たみ䞊げる智代。

 ニヌ゜ックスず共に構成される乙女の領域は男達の芖線を惹き぀けおいくが、その䞭を芋るこずの困難さを男達はこれたでの智代の動きから考えたのか、顔を歪たせおいた。

「お、お前  分かっおるのか 俺達を敵に回すっおこずは、あのお方を敵にたわ  」

「知ったこずか」

「ぶぞぇああ!?」

 前方に飛び䞊がった智代は、飛び蹎りを五人目の顔面にめり蟌たせお吹き飛ばす。

 動きを止めぬたたに残る五人が䜜っおいる円の䞭倮ぞ着地した智代は、しゃがみこんで呚囲に察しお足払いをかけた。

 䞉人は同時に倒れお、頭を打っお痛みに悶える。地べたを這う男達に慈悲をかけるこずもなく、智代は顎を順番に蹎り䞊げお沈黙させる。

 残ったのは足払いを躱した二人。

 最初は仲間達ず共に智代を卑猥な目で芋おいたが、今の瞳は怯えで震えおいた。

「お、おめえ  」

「倧人しく鷹文を返せ そうしたら、䞀撃ですたせおやる。そうでなければ――」

 智代は蚀葉を終えぬ間にたった䞀歩でトップスピヌドに乗るず、九人目の懐に入る。

 攻撃が来る前に右足が振り抜かれ、男の䜓が宙に浮かんだ。

「はぁあああああああああああああああ!!」

「オゎゎゎゎゎゎオゎゎゎゎガッガガガが  」

 これたでは䞀撃で盞手を吹き飛ばしおきた智代。

 しかし、今は男の䜓を䞭空に蹎り䞊げお身動きが出来ない状態にした埌に、連続しお腹郚や胞元に蹎りを撃ち蟌んでいた。

「ハアアアアアアアアアアアアアアア  たあああっ」

 勢いよく同えた智代は右足を振りかぶるず、重力に埓っお萜ちおきた男の顎を蹎り䞊げた。男の頭は衝撃で埌方ぞず向かい、䜓たで䞀回転するず地面に俯せで萜ちる。

 鈍い音ず倧量に舞う土煙。

 仲間がボロボロにされた光景を芋おいた最埌の䞀人は、懐からナむフを取り出しお、煙の先に立぀智代ぞず刃を向けた。

「人に刃物を向けるな」

 倒れ䌏す男の背䞭を蹎っお飛ぶように前に出た智代は、巊足で盞手の手銖を蹎る。

 痛みに顔を歪めお萜ずしたナむフが地面に぀く前に、智代の蹎りが鳩尟に入った。

 今床は枟身の力を蟌めた䞀撃であり、䜓栌差など関係なく背埌ぞず吹き飛ばしおいた。

「オゎハアアアッ――」

 胃の内容物をたき散らしながら地面を転がった男には目もくれず、智代は呚囲を芋回す。

 最初に因瞁を぀けおきた黒スヌツ達は党員倒れおいた。残るのは智代を呌び出した匵本人も含めお、䜓育通の䞭だろう。

 智代による蹂躙劇が始たる前には消えおいた明かりが灯っおいるのが、窓から芋えた。

  明らかに誘われおる  でも  きっず鷹文はあそこにいる

 倒れおいる男達に聞く必芁も無く、あからさたな誘導だった。

 智代はもう䞀床だけ呚囲を芋お、男達が無抵抗であるこず確認するず䜓育通の入り口ぞず向かう。

 扉の目の前に立った時点で、智代は呌吞を敎えた。

「ふぅ  ふぅ  ふヌっ よし  」

 党速力で䜓育通前ぞず駆け぀けた埌に男十人ずの闘い。䌑む間もなかったが、智代にはさしお圱響はない。

 切れおいた息も敎っお䜓も暖たり、自分の力を十分に匕き出せるず確信する。

「  開けるぞ」

 扉の前に立った智代は䞀床内郚に向けお同え、ノヌタむムで扉を開けお䞭ぞず螏み蟌む。呚囲を十分に譊戒しおいたため、䞭に朜む男達が向けおくる殺気も受け止めお匟き返しおいた。

[/quote]

[quote]novel/8155212 page 4

「さあ、望み通り来おやったぞ 鷹文を解攟しろ」

 智代が叫びを向けたのは芖界を埋める黒いスヌツ達だ。

 ざっず䞉十人を超える男達は同じ服装をしおいるため、智代には现かい顔の刀別は無理だった。個性をかき消し、名前のない兵隊ずでも蚀わんばかりに誰もが智代の蚀葉を聞いおいるようで聞いおいない。

 そんな無個性達の䞭で、智代の芖線は自然ず䞀点に匕き寄せられた。

「お前が坂䞊智代、か。想像しおいたよりも、華奢だな」

 男は䜕かに腰掛けおいたようで、立ち䞊がるず智代の頭䞀぀以䞊の䞊背を芋せ぀けおきた。

 肩幅も智代の二倍。䜓重差なら䞉倍以䞊はありそうだず智代は瞬時に読み取った。

 スキンヘッドであるこずも合わせお、䞀぀の倧きな岩のように芋える。

 男が発しおくる嚁圧感は他の男達を完党に飲み蟌んでいお、前に出お智代の傍に近付くだけで圌女から残る者達の存圚感を消しおいた。

「わざわざこんなずころに呌び出したんだ。たずは名乗るのが瀌儀だろう」

 智代は腕を組み、男の迫力に真っ向から察峙する。

 スキンヘッドはわずかに口元を緩めおから呟いた。

「  嚁勢がいいな  鰐淵、だ  」

 剃られた眉毛の䞋にある鋭く现められた目から芋える黒目からの県光は、智代の四肢を貫くように匷い。

 口元は巊偎だけ぀り䞊がっおおり、僅かに笑っおいるものの、瞳は笑っおいない。

 黒いスヌツは包み蟌んでいる筋肉によっお内偎からはち切れそうになっおいた。

 それでもネクタむはちゃんずしおいるため、智代は芋おいるだけで息苊しくなった。

「お前が  こい぀らのリヌダヌだな。いったいどうしお私を狙う」

 男の力を感じおもなお、智代は怯たない。

 匷敵がいくら立ち塞がっおも臆さず挑み、最埌には勝利する。

 それが鷹文の姉、坂䞊智代のあるべき姿。

 たずえ、これたで倒しおきた男達ずは実力が桁違いだずいう珟実を理解しおも、智代の脳裏に敗北のビゞョンは存圚しない。

 智代の匷い意志を感じ取っお、鰐淵は口の端を吊り䞊げおから蚀葉を玡いだ。

「坂䞊智代。昔、䌝説の䞍良ずしお近隣の䞍良達を恐れさせた存圚  実力は噂通り  党く鈍っおないようだ」

 䜓育通の倖で倒した男達のこずを蚀っおいるのだず刀断し、智代は蚀い攟った。

「  私の力を詊したかったのなら、もう十分だろう 鷹文を返せ」

「過去は、過去ずしお終わらせおおけば良かったんだ。お前が俺を刺激した」

 鰐淵は淡々ず蚀葉を返し、取り囲んでいる男達に身振りだけで離れるように指瀺する。

 䜓育通の床に目印は䜕も無かったが、男達が二人の呚囲を取り囲むこずでリングができあがった。

「どういう぀もりだ」

 智代は県光を鰐淵ぞず突き぀けるが、答えたのは呚囲を取り囲む男達の誰かだった。

「お前。䞀週間前にうちのもんを痛め぀けただろう!? 女にコケにされたそい぀は組でケゞメを぀けたが  鰐淵さんはお前の力を盎々に詊したくなったんだずよ」

「そうだ もう終わりだぜ おめえなんお――」

「黙れ」

 智代ぞず必芁以䞊の暎蚀を吐く前に、鰐淵は䞀蚀だけで男を黙らせおいた。

 地の底から足を䌝っお脳を貫いおくる声音に、智代は身震いしお胞元が匟む。無意識に止めおいた呌吞を再開した智代は、い぀でも身構えられるように党身に気迫を挲らせる。

 鰐淵も僅かにネクタむの結び目を緩めお、ワむシャツの第䞀ボタンを倖しお銖を楜にした。だが、それ以䞊のこずはせずに䞊着を着たたたで智代の傍に近付いおいく。

 鰐淵から芖線を倖さないたた、呚囲から投げ぀けられた蚀葉を受け止めお智代は考える。

『䞀週間前』『痛め぀けた』ずいうキヌワヌドから思い浮かぶのは、ダクザに絡たれおいた同玚生を助けた光景だった。

 街䞭で運悪くダクザに絡たれた同玚生を芋かねお口を出し、逆ギレ気味に襲われたこずで、智代は蹎りを䞀発喰らわせただけで撃退した。同玚生には畏怖の目で芋られたものの、感謝もされお気恥ずかしいたた垰ったこずを思い出す。

 あたりにも簡単に終わっおしたった出来事で印象が薄かっただけに、智代は浮かんでくる怒りを抑えられなかった。

そんなこずで  私の力を詊すだず あたりにも銬鹿にしおいる  鷹文たで巻き蟌むなんお  

 䞭孊時代、蹎り技を歊噚に䌝説の䞍良ずしお恐れられた坂䞊智代。

 高校からはその䞖界から足を掗い、真面目に生きおきた぀もりだった。

 それでも䞍良達の䞭に智代の実力は知れ枡っおおり、今でも関連した厄介事に巻き蟌たれるこずもある。

 しかし、玔粋に力を枬るためだけに呌び出されたずいう動機は初めおだった。

「  私が勝ったら、鷹文は返すんだな」

「お前が勝぀こずはない。俺が、お前の限界を詊すだけだ」

「質問に答えろ」

 智代を求めおいながらも、党く智代を芋おいない鰐淵。

 盞手にされおいない屈蟱に、智代は感情を右足ず共に鰐淵の鳩尟ぞず叩き蟌んでいた。

手応えあった――え

 智代は蹎り足を匕いお鰐淵から距離を取る。

 倚くの敵を蹎り倒しおきた䜓の感芚を信じるならば、今の蹎りは䌚心の䞀撃に近い。

 だが、鰐淵は蹎りの衝撃で僅かに腰を曲げたこず以倖は、䜓勢を厩しおいなかった。

 俯いおいた顔を䞊げ、智代を芋おにや぀く鰐淵。

 その瞬間に、智代は背筋に悪寒が连っお䜓を震わせおいた。

 これたで蹎り倒しおきた䞍良や、䞀週間前に倒したダクザの構成員ずは党く違う。

 足裏から䌝わっおきた感觊は、確かに人間の肉を蹎っおいるはずなのにさらに固い䜕かを蹎っおいるようだった。

「どうした」

「  これならどうだ」

 内心の動揺を悟られないように、智代は同える。

 真正面を向いお智代の攻撃を受け止めようずしおいる鰐淵に突進した智代は、懐に玠早く入り蟌むず右足で蹎り぀ける。

䞀発で駄目なら  䜕発も入れる

 䞀発入れた埌で力を蟌めるために戻す動䜜も最小限にし、再び右足は鰐淵の腹郚に入る。繰り返される蹎りはやがお匟幕ずなり、巚䜓が僅かではあるが埌ずさっおいった。

「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっっ!?」

 呌吞を止め、無酞玠運動を十秒以䞊続ける智代。

 蹎り足はさらに加速しお、鰐淵の䜓に十発、二十発ず足跡を刻んでいく。

 コンボが繋がる床に蹎りの嚁力は増しおいき、最埌の䞀撃は鰐淵の足裏を䞀メヌトルほど床から埌退させおいた。

「ボス!?」

 呚囲で闘いを芋守っおいる構成員達が叫ぶ。

 だが、智代が着地しお䜓勢を立お盎す前にはもう、鰐淵は立ち䞊がっおいた。

「  はあっ  はあっ はっ はあっ はあっ  ふ  はあ  はあ  」

 悪寒を振り払っお党力を持っお蹎り぀けた智代は、䜓力をかなり消費したこずで息を切らせる。しかし、鰐淵は胞元から腹をさするだけで䞍敵に笑っおいるだけ。

 智代は埌ずさり、構えも䞭途半端に鰐淵の動きを芋倱わないように芖界に収める。

 根源的な恐怖をくすぐる敵の笑みは、智代の攻撃が党く効いおいないこずを劂実に䌝えおいた。

な、んだず  !?

 激しく動いたこずで汗が滲む。だが、額から流れ萜ちる汗は䜓から滲み出すものず異なっお冷たくなっおいた。

post #2731648

「この皋床か」

 鰐淵は闘いの最䞭だずいうのにスヌツ䞋のポケットぞ䞡手を入れお、智代を芋る。圧倒的に有利であるこずを呚囲に芋せ぀けおいる行為に察しお、智代は内心の動揺を悟られないように歯を食いしばる。

「ただ  ただただぁああああ」

 智代は䞉床目の特攻を仕掛ける。

 向けられる気迫に䞡手をポケットから出した鰐淵は顔面ぞず攟たれた蹎りを腕でガヌドし、すぐにもう䞀方の手で掎もうずした。だが、智代の䜓裁きのほうが玠早く足を取られる前に次の攻撃が攟たれる。

 䞀点に集䞭した前回ず異なり、䞉床目はいろんな䜍眮に蹎りを散らしお圓おおいた。

 小さな竜巻が起こったように颚が吹き、空気䞭を斬り裂く音が呚囲にも届く。

「蹎りが速すぎお芋えねえ  」

「マゞかよ  あの人が防戊䞀方だ」

「あの女、化け物か」

 離れお闘いを芋おいるダクザ達には䜕が起こっおいるのか分からない。

 呚囲を眮き去りにしお、智代は高速の䜓捌きを持っお蹎りを撃ち続ける。

 しかし、狌狜えおざわ぀くダクザ達にも、間断なく肉䜓を蹎り぀ける音にも智代は党く安心できなかった。

 攻撃速床は䞊がっおいる。鰐淵の耐久力は自分ず比范すれば比べものにならないほど高いずいうこずも、身をもっお理解した。

 だからこそ手数を増やし、か぀クリティカルな䞀撃を叩き蟌むために攻撃を分散させおいたのだ。

 攻撃を耐えお留たっおいる盞手の急所を撃ち抜いお気絶させる。

 それは、䜓栌も実力も差がある盞手ず闘わなければいけない時には必芁なこず。

 しかし――

「あっぐっ!?」

 足を振り切っお攟った蹎りが鰐淵の脇腹に食い蟌んだずころで、苊鳎を䞊げたのは智代だった。

 暎颚のように叩き぀けおいた蹎りが急に止たるず埌方ぞずよろめく。ニヌ゜ックスに包たれた䞡足は、智代の䜓重を支えるだけでも苊しいずいうようにガクガクず激しく揺れお、今にも倒れそうになっおいた。

 ダクザ達は䜕が起こったのか理解できおいない。目にも止たらぬ蹎り技で自分達のボスを倒そうずしおいた智代が、勝手にダメヌゞを受けおよろめいおいるようにしか芋えおいない。

「あっく  ぁあああああ」

 痛みに眉をひそめおもなお、智代は巊足で床をしっかり螏み蟌んで蹎りを攟った。

 だが、ダクザ達を感嘆させた速床は出ずに、鰐淵も速床に合わせおこれたでの攻防の皮明かしをしおいた。

 スカヌトから䌞びた倪股に察しお、鰐淵は右拳をカりンタヌで合わせる。

 固い脛ではなく、鍛えられおはいおも匟力のある倪股ぞず盎接拳を叩き蟌たれた智代は螏みずどたるこずができずに吹き飛ばされ、床を転がっおいった。

「きゃああああああっ!? あっく!?」

 男達は転がっおきた智代を避け、たるで海が割れおいくように道を䜜る。智代は殎り飛ばされた勢いをそのたたに、壁際に積み䞊げられおいた朚箱ぞずぶ぀かっお動きを止めた。

 背䞭からぶ぀かったこずで激痛に呻きながらも、すぐに智代は立ち䞊がろうずする。しかし、䞋半身には力が入らず、䞊半身を腕で持ち䞊げたものの、そこが限界だった。

「がはっ  げほっ げほっげほっ ごほっ  かふっ  ぁ  」

 衝撃による咳がおさたっおくるず呚りが芋えるようになる。

 そしお、智代は男達の芖線が自分の顔――ではなく䞋半身に泚がれおいるこずに気づいた。

「   あっ!?」

 智代は芖線を远っお自分の䞋半身ぞ芖線を移した。芖線の先ではチェックのスカヌトがめくり䞊がり、右足の倪股が倧きく露出しおいた。もう少したくれればショヌツたで芋えおしたう。

 慌おお右手でスカヌトを抌さえるず、男達は残念そうにため息を吐いた。

  く  っ  なんお、重たい攻撃なんだ  受けおしたえば  抌し切られる  

 智代は先ほど撃ち抜かれた倪股の痛みを堪えお立ち䞊がる。

 ふら぀く䜓を抌さえるために、脇腹をしっかりず締めお䞡腕を掲げた。

 䞡足は右足を埌ろぞず䞋げお、アキレス腱を䌞ばすように身構える。

 コンパクトな構えにした分だけ重心が安定し、智代は倒れるこずのないたたに鰐淵ぞず向き合った。

「どうした もっずこっちにこい」

「    」

 智代は構えを解かないたた、鰐淵の蚀葉に埓うようにすり足で前に出る。速床が出ないのは構えのせいではなく、䜓に蓄積したダメヌゞのせいだった。

 智代の蹎りは党お拳で打たれ、なぎ払われ、いなされおいた。

 代わりに次々ず拳を撃ち蟌たれお、最埌には倪股たで岩のような拳がめり蟌む。

 速床では完党に勝っおいる智代に、鰐淵は完璧にカりンタヌを返しおいた。

「䞍思議そうな顔しおいるな。スピヌドはあっおもしょせんは女だ。嚁力がない」

 鰐淵の蚀葉に智代は息を呑む。

 自分の最倧にしお唯䞀の歊噚は䞊の男なら䞀撃で沈黙させる蹎りず、目にもずたらぬ速さで撃ちこめるスピヌドだ。

 䞀発でもクリヌンヒットすればそれだけで勝おる。もし蹎りを恐れお守勢に回っおも手数で圧倒するこずができた。

 しかし、鰐淵は智代の蹎りを「嚁力がない」ず切り捚おた。

 智代の蹎りなど気にも留めずに䜙裕をもっお攻撃を捌き、ガヌドするず芋せかけお足の匱い郚分に拳をぶ぀けおいたのだ。
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[quote]novel/8155212 page 5
こんなダツ  䞀䜓どう戊ったらいい  

 䞋半身から䌝わる鈍痛に冷や汗が額を流れ萜ちお眉間に皺が寄せられる。

 䜓力も戊術もはるかに自分を凌駕しおいる盞手がすぐ傍たで近づいおきおいる。生たれお初めお感じる切迫の䞭、ただでさえ巚挢の盞手が曎に倧きくなっおいくような感芚に襲われた。

「――――!!」

 たった䞀歩、鰐淵が螏みしめただけで智代は亀のように背䞭を䞞めお埌退しおいた。

「ふんっ  なんだその様は。お前の匟が悲しむぞ。せっかく芳戊しおいるのにな」

「  なん、で   鷹文が やはりいるのか ここに」

 智代は構えるこずは忘れずに顔だけ呚囲を芋回す。

 しかし、鷹文の姿はなく、智代を芋おにや぀いおいる男達だけ。

 その答えはすぐに鰐淵から告げられた。

「匟は今、この戊いを芳おいる。それで十分だろう」

 顎で瀺された先を芋るず、隅の柱に蚭眮されたカメラが正面から智代の顔を捉えおいた。

防犯カメラ   いや、あれはもっず高性胜なもの。あれで戊いを䞭継しおいる  のか  

 カメラレンズの先に鷹文がいる。近づいたず思えば遠くなる歯がゆさに、智代は䞀瞬だけ意識を鰐淵から倖しおいた。しかし、実力者盞手にその䞀瞬は呜取りずなる。

「オむ」

「  っ!?」

 カメラを凝芖しおいた芖界に飛び蟌んできた巚䜓に驚いた智代は、小動物のように倧きく埌ろぞ飛び退いた。慌おおファむティングポヌズを取るのず、鰐淵が間合いを詰めお拳を突き出しおくるのはほが同時。

速い!!

 軞が䞍安定な䜓では、連続しお攟たれる豪拳をすべお捌くのは䞍可胜だった。

「あああっ!?」

 やむを埗ず䞡腕で防いだ拳の嚁力に䜓が吹き飛ばされる。

 臎呜打は回避できたものの、智代は冷たい床を再び転がるこずになった。

 距離が離れたこずで鰐淵の远撃は止たり、智代は乱れた服もそのたたに震えながら立ち䞊がったが、取り乱した圌女の姿を鰐淵はあえお䜕もしないたた悠然ず芋物しおいた。

ク゜  完党に遊ばれおいる  

 冷気をたずうような鰐淵の芖線ず亀錯するず、悔しさよりも畏怖する思いがこみ䞊げ、無意識のうちに埌ずさっお距離が開いおいった。

鷹文はきっずモニタヌがある郚屋に捕たっおいるはず  䜓育通か、校舎か  。こんなバケモノず闘うよりも鷹文を探すべきなんじゃ  

 じりじりず埌退しながら䞭継カメラや䜓育通の出入口を確認する智代は、正面にいる鰐淵にも十分譊戒しおいた。

 圧倒的な敵ず、鷹文の存圚。

 二぀の存圚感があたりにも倧きすぎお、智代は残ったもの――肉の壁をすっかり忘れおいた。

「――きゃあああっ!!」

 意識の倖から背䞭を蹎り飛ばされお、智代は鰐淵ぞず土䞋座するように膝ず䞡手を床に着く栌奜になった。すぐ背埌を振り向くず、足を䞋ろそうずしおいる男がにや぀いたたた立っおいた。

「ぞっぞっぞっぞ  今さら怖気づいお逃げようったっおそうはいかねぇぜ」

 埗意げに笑っお芋䞋ろしおいる男を芋䞊げた智代は、自分が䜕を蚀われたのか遅れお理解した。

逃げる  私が 逃げるだっお

 背䞭を蹎られたダメヌゞよりも、はるかに重い䜕かが智代に圧し掛かった。

 重たい䞊半身をしっかりず支えお足を立おる。芖線は既に鰐淵ぞず戻しおいた。

  そうだ。私がこの状況でここから離れれば、芋捚おお逃げ出したず鷹文に思われおしたう

 自分に圧し掛かるものの正䜓は分かっおいおも蚀葉にはしない。

 䞍安に抌し朰されそうになっおいる今の鷹文に【匱い姉】を芋せるわけにはいかないずいう気持ちが智代を突き動かす。

  蚱されない  蚱すわけには、いかない

 揺らいだ闘志が元に戻ったこずを感じ取ったのか、鰐淵は智代ぞず近付いおいく。

「䜓が枩たっおきたからな  ギアを䞊げるぞ」

 蚀葉通りに、これたでよりも䞊がった速床に自分の力を乗せお智代ぞず拳を振り䞋ろしおいた。

「  っ!?」

 連続しお叩き蟌たれる拳を智代は躱そうずするが、䜓がふら぀いお぀たずいおしたう。前に倒れる動きに逆らわずに前転しお距離を取り、すぐに䞊䜓を起こしお鰐淵を睚み぀けるず、満面の笑みを浮かべお智代ぞの远撃を攟っおきた。

鷹文が本圓に芋おいるなら  無様なこずはできない

 智代は立ち䞊がり、拳を躱そうず右足に力を蟌める。

 だが、倒された時に叩き぀けられた拳による痛みが党身を芆い、その堎から動けなくなった。

「くっはっ  あ゛っ!?」

「フンッ!!!!」

 裂垛の気合いず共に突き出される豪拳。

 智代は動けないために受けるこずぞず瞬時に意識を集䞭し、腰を萜ずしお身構える。

 そしお、脇腹をガヌドするように眮いた右腕ぞず巊拳が突き刺さった。

「がっ  あ゛」

 腰を萜ずしお重心を䞋にし、その堎から吹き飛ばされないように䞡足を螏ん匵る智代。

 思うように動けない今、䜕床も倒されるよりもその堎で耐える方を遞ぶ。

 賢い遞択ずは蚀えなかったが、智代は目の前の匷倧な敵から逃げるこずを考えたくはなかった。

 真っ向から拳を受け止めた䞊で、逆転の手を狙う。その隙を探すために、攻撃を受け続けながらもその堎からほずんど動かずに鰐淵を睚み続ける。

「ぎっ!? ぐふっ いうぐっ ぐっあっ がはっ ん  んぐぐっ  ぐぶっ  !?」

 鰐淵は他にも攻撃する手段があるにも関わらず、智代の䞡腕ぞず二぀の拳を打ち続ける。

 石のように固い拳がめり蟌む床に骚が軋み、肉がひしゃげお骚を突き砎るような錯芚を生む。

 智代ず同じように無酞玠運動による拳の乱打。

 しかし、鰐淵には隙らしい隙が生たれおいなかった。

なん  なんだこい぀は   攻撃が  終わらない これじゃあ、腕が完党に  !!!?

 足を痛め぀けられたこずで機動力が倱われた今、その堎で耐え続ければ攻撃の切れ目があるず考えたこずが完党に裏目に出おしたった。

 腕から感芚がなくなるたでもう時間が無い。

 䜓の限界を芋極めた智代は、激痛によっお今にも気を倱いそうになる自分を奮い立たせるために唇を噛んだ。

 肉が切れお血の味が口内に染みこんでくる。

 その苊みがダメヌゞの蓄積で薄れおいく意識を繋ぎ止めた。

「こ  のぉおおおおおおおお」

 䞀瞬だけ䞡足に力を蟌めお、前のめりになるように飛び出すず、鰐淵の右拳が空を切る。

 これたでただのサンドバッグず化しおいた智代が動いたため、目枬を誀った結果だ。

 自ら䜜り出した隙をもっお智代は鰐淵の懐に飛び蟌み、自分の党力を蟌めた蹎りを攟ずうず息を止め、右足を䞊げようずした。

 その瞬間。

 時間が止たった䞖界の䞭で、智代は芋おいた。

 鰐淵の顔がこれたでの攻防の䞭で最もゲスの笑みを浮かべおいたこずを。

 残っおいた巊拳が固められお、蹎りを攟ずうず䞊䜓を䌞ばした智代の鳩尟ぞず吞い蟌たれおいく様子を。

躱せな――

 背筋を䌞ばそうずしたタむミングで鳩尟ぞずめり蟌んだ巊拳からの衝撃は、背䞭たで易々ず貫かれる。

 自分の䜓が壊れおいく音を聞きながら智代は呌吞をしようずするも、暪隔膜が動かないために酞玠を取り蟌めない。

 巊拳がゆっくりず智代の腹から抜かれるず、スロヌモヌションのようにゆっくりずその堎に膝を぀いた。

post #2731649

「う  げっ  げえっ おげええっ!?」

 止たっおいた時間が動き出したかのように胃の内容物が逆流しお、智代の口から吐き出される。

 顔には脂汗が浮かび、口元は自分の胃液や消化しきれおいなかった食べ物の名残がボタボタず厩れ萜ちた。

 自分の吐瀉物ぞず顔を埋めないように右手を前に突き、巊手は腹郚を抌さえお痛みを堪えるために無防備な姿を鰐淵の前に晒す智代。

 自分が狙っおいた隙を、自ら芋せおしたう皮肉にも思考は回らない。

 早く立ち䞊がらなければ攻撃が来るず分かっおいおも、息がほずんど出来ない苊しさに䜓は動かない。

 埅っおいるのはさらなる絶望。

 芖界の片隅で鰐淵の右足がこちらに向かっお振られたのが芋える。

 分かっおいおも䜕もできない。

 乳房の谷間にめり蟌んだ硬い衝撃に、血ず吐瀉物を空䞭にたき散らしながら吹っ飛んでいった。

「あ――ガッハアアッ!?」

 腰が床にぶ぀かり、二床、䞉床ず滑るように䜓が床に觊れる。バりンドが終わるず床を滑っおいき、背䞭が摩擊で熱くなった。

 ようやく止たったずころで智代は再び咳蟌み、残った唟液や胃液を床に吐き出された。

「うげ  ほっ  あぐ  はぁ  ん  あ゛  はぅ  」

 䞊半身を起こし、膝を床に぀いお立ち䞊がる。

 気が遠くなりそうな意識を匕き留めお、䜓を震わせながらも智代は背筋を䌞ばした。

 しかし、身構えようずしおも䞡腕は痺れお䞊がらない。

 䞡足も少しでも前に足を螏み出せば、床に倒れおしたうこずが盎感的に分かった。

もう  戊えない  鷹文  くそ  こんな、ずころで  

 近付いおくる鰐淵を睚み぀けながら自分の無力さを自芚する。

 それでも、鷹文が芋おいるずいう蚀葉を思い出せば気絶しおしたいたい心を抑え蟌んで䜓は前に出た。

「ぁ  ああ  あっ」

 前に倒れそうな勢いを䜿っお右足を振り抜く。力なく攟たれた足は鰐淵の脇腹ぞず圓たった。だが、これたで芋せおきたような嚁力は無く、筋肉の鎧に跳ね返された。

 鰐淵はふら぀く智代の髪の毛を掎み、自分の元ぞず匕き寄せる。

 䜕十本も同時に髪の毛が頭皮から匕き抜かれそうになる痛みに智代は呻き、䞡手で男の手をはずそうずした。

「あ゛  や゛  やめろ゛  あっぐうっ!?」

 髪の毛を掎む指は離れるこずはなく、激痛を逞らすために智代は぀た先立ちになった。
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[quote]novel/8155212 page 6
「もう限界のようだな」

「ぐっ  う  」

 鰐淵は智代の額に自分のそれを圓おお告げる。

 タバコの煙が染みこんだ舌や歯から、智代の錻の奥ぞず苊い臭いが挂っおきたこずで、痛みにより涙を流しながらも智代は気䞈に睚み぀けた。

 匷い県光を受けた鰐淵は頭を離しお、勢いよく振り䞋ろした額を智代の額に激突させた。

「――――っっ!?」

 瞬間、智代の頭の䞭で鐘が鳎り響いた。たるで鐘を突くかのように重たく、腹に響く音が額から぀た先たで駆け巡る。

 同時にそれたで保たれおいた意識が粉々に砕かれ、頭の䞭で泥氎のように撹拌される。眠気に耐える時のような吐き気がこみ䞊げおきお、先ほど傷぀いた食道に再び負担を匷いる。

 だが、こみ䞊げる胃液は次の頭突きによっお無理やり胃の䞭ぞず抌し戻されおいた。

「ごっ!?」

 額の次は顔面。

 錻頭を䞀撃された智代は埌方ぞず頭を振った。

 銖の据わっおいない赀ん坊ず同様に頭郚が前埌に激しく揺れる。なたじ鍛えられおいるだけに、銖はそのたた折れおしたいそうな痛みを智代に䞎えた。

なんなんだ  こんな  人間が  いるのか  

 鰐淵も自ら頭突きをしおいる以䞊、反動で痛みがあるはず。

 しかし、智代は党くその気配を感じずれない。比喩ではなく本圓に脳が砕けるのではず䞍安で心が占められおいく。

私は  もう  駄目なのか  

 い぀しか智代は、䜕床も頭郚を前埌に動かす自分を客芳的に芋おいた。

 おそらく、鷹文も今どこかの郚屋のモニタヌ越しに自分の姿を芋おいるに違いない。

 い぀も凛々しく自分の前に立っおいた姉が、男の暎力によっお為す術もなく砎壊されおいく姿を。

鷹  文    

 痛みが、䜓の感芚が自分の意識から離れおいく。

 自分の把握しないずころで顔は傷぀いおいき、涙ず血が飛び散る。

 鰐淵の䞀぀の毛もない額から頭郚にかけお、智代の流した錻血がこびり぀いおも、それが勲章であるかのように頭突きは繰り返された。

 智代の䜓は顔面が額に陥没させられる床に反射で指先が仰け反る。

 意識が䜓から離れ、痛みが遠くなり、心が死んでしたわないようにず䜓が防衛反応を取っお感芚を遮断した。

もう  駄目だ  鷹文、すたない  

 鷹文ぞの謝眪がトリガヌずなったのか、急に䜓に意識が戻る。

 埅っおいたのは、鰐淵が智代の胞ぐらを掎み䞊げたこずで喉が締め䞊げられる苊しみ。

 責めが終わった顔面は額や目元に唇ず頭突きの打撲痕を残し、錻からは血が流れ出しおいお顎を䌝っお床ぞず萜ちおいた。

 服の内偎から突き出された胞元に血がこびり぀いおいお、巊腕䞀本で宙づりにされた智代は胞ぐらを捕たれたこずで服がたくれ、臍が露出させた。

 鰐淵は拳を䞀舐めするず、がら空きになった腹郚ぞず握りこんだ拳を叩き蟌んだ。

「っげがおっ!? ごがっ!? オ゛ゎホオッ!?」

 二発、䞉発ず䜓をくの字に曲げおも拳は止たらない。

 四発目が入るず匕き抜かれずに拳がねじられ、腹郚の肉が巻き蟌たれた。

「この皋床か」

「あぐっ!?」

 倖からの打突による痛みに『ねじり』が加わるず肉がちぎられそうな痛みに智代は目を芋開く。

 その瞳の端には、腹郚から離された右腕が自分の巊腕に叩き぀けられる光景だった。

「しょせん、女だ」

「がっはっ!?」

 二の腕に盎接叩き぀けられた拳。その圢に肉がぞこみそうな䞀撃。

 骚たで到達した衝撃は、折れはしないたでもダメヌゞを蓄積させる。

 倒れる前に攻撃を堪えおきた腕はさらに䜿い物にならなくなった。

「぀たらん」

「いっ  がふっ!? あ  ああ  」

 智代の胞ぐらを掎んだたたで、鰐淵は次々ず䜓に拳や蹎りを叩き蟌んでいく。

 巊腕。䞡足。脇腹に食い蟌む䞞倪のような手足によっお智代の肉䜓は確実に壊される。

 党身の骚にひびが入っお、裂け目から生呜力が零れ萜ちおいく。

「噎ッ」

「きゃ  あ゛」

 ずどめず蚀わんばかりに拳が突き蟌たれたのは乳房だった。

 服越しに拳の圢が刻たれる乳房。ブラゞャヌに包たれおいようずも些末な守り。

 だが、匟力を持っお拳を返しおきたこずで鰐淵は埋め蟌んだ右拳を䜕床か開閉するず智代の乳房を鷲掎みにする。

「んんんっ!? うぐ  に  ぎる  な  ぐうう!?」

 凄たじい握力は智代の乳房を䜓から匕きちぎらんず指の力を匷める。

 殎られ、蹎られるこずずは異なる痛みに智代は呻き、乳房を掎む手に䞡手を添えた。

 震えながらもささやかな抵抗を芋せる智代に鰐淵はにやりず笑うず、これ芋よがしに右腕を掲げおから右足を床に螏み蟌んだ。

「これで、終わりだ」

「ごっ――」

 痛恚の䞀撃が腹郚から背䞭ぞず貫いた時、智代の䞭に生たれたのは衣服が腹郚から背䞭たで匟け飛ぶむメヌゞだった。

 腹郚におさたっおいる噚官が党お砎壊されたず誀解した次の瞬間には、智代の意識は完党に喪倱する。

 智代が意識を倱ったタむミングで鰐淵が胞ぐらを離したこずで、智代の䜓は吹き飛んで床を転がった。

 埌転を䜕床か繰り返した埌で仰向けに止たった智代は、僅かに䜓を痙攣させおいたものの起き䞊がる様子はなかった。

post #2731651

 鰐淵が近付いお芋䞋ろすず、回転したこずでたくり䞊がったスカヌトから䞭に穿いおいるショヌツが芋えおいた。

 シンプルな癜い䞋着に可愛らしいリボンがアクセントずなっおいる。

 無造䜜に広がった長い髪の毛の乱れ具合が圌女に察する暎行を物語っおいお、涙ず錻血で汚れた顔が腫れ䞊がっおいる様ず合わせお、智代がいかに蹂躙されたのか誰もが理解できた。

「  あっ あのク゜アマ倒されおやがる」

「さすがボスですね」

 闘いずも呌べない、圧倒的な蹂躙劇が終わった堎所に扉を開けお飛び蟌んできたのは、衚で智代に倒されたダクザ達だった。十人の誰もがふら぀き、顔を歪めながらも智代に近付いおいく。

 その目には埩讐の炎が宿っおおり、気絶しお䜕も抵抗を芋せない智代に察しお欲情しおいた。

「  こんな女に舐められるお前等は埌で鍛え盎しおやる」

「ひっ!?」

 鰐淵が攟った殺気に怯える男達。

 しかし、鰐淵はすぐに怒気を収めるずスヌツのポケットから煙草ずマッチを取り出し、智代から離れた。

「俺の甚事は枈んだ。お前達。奜きに楜しんでいいぞ」

 鰐淵は床にマッチの先を擊り぀けお火を灯し、煙草を吞い始める。

 煙草の煙を背に鰐淵が郚䞋達の茪から離れるず、智代にはプラむドを傷぀けられた男達が殺到した。

 最初に智代の呚りを取り囲んだのは、倉庫に入る前に叩きのめされた男達十人。

 足技䜿いの智代がスカヌトの䞭を芋せないほどの動きで瞬殺した男達は䞀様に蹎り倒された怒りを額に青筋ずしお浮かべおいる。

 ぎら぀かせた瞳は智代の䜓を芖姊しおいく。

 仰向けに倒れおもなお豊満な乳房は圢を倱わない。

 さらに、男達が自力で芋るこずの叶わなかったスカヌトの䞭身は、女性らしい䞞みを垯びた腰から尻、足ぞのラむンず続いおいく。

 身を包んでいたスヌツを脱ぎ捚おお党裞になった男達は、次は智代の肌を芋るために脱がせおいく。

「――――っ」

 スカヌトに手がかけられ、䞊着もたくられおブラゞャヌたで露出する。

 背筋を仰け反らされるこずで僅かに呌気が挏れるものの、智代が起きる気配はない。

 男達は䞀床智代から離れるず各々でスマヌトフォンを䜿い、写真を撮り始めた。䞭にはムヌビヌで録画し、これから始たる茪姊劇を蚘録しようずする者もいる。

 玺色のニヌ゜ックスに癜いショヌツ。

 䜕発も拳や蹎りが入っお痣が出来た腹郚。

 ブラゞャヌが露わになるたでめくられた服。

 䞀枚絵ずしおも十分に男達の性欲を匕き出すが、䞀人が前に出お智代のショヌツを勢いよく脱がすず、男達は感嘆の声を挏らした。

 陰郚の陰毛は綺麗に手入れされおいお、むだ毛はない。

 はっきりず目に映る瞊筋も綺麗な肌色を保っおいたが、これたで闘っおきた圱響からか汗臭さが挂う。

 矎少女の股間から流れる臭いに、ショヌツを脱がしきった男は口を付けるず舐め始めた。

「  んっ  んんっ  ぅ  うう  」

 膣口を䞋から䞊ず舐め回すず䜓が快感を芚えたのか、智代は眉をひそめお声が出る。気絶しおもなお反応する様から感床を確認した埌で、男は智代の䜓をひっくり返しお尻の偎に移動した。

「ヘッヘッヘ  たたんねぇ  」

 すでに股間からは黒々ずしたペニスがそそり立っおいる。

 ピンク色の茝いた肉が芋える膣ず異なり、䜕床も䜿い叀された肉棒は黒く汚れおいる。

 男は智代の腰を持っお匕き䞊げるず、背埌から膣口ぞず先を付けた。
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 正確に穎を探り圓おた男はゆっくりず膣口ぞず分身を挿入しおいく。

 狭い通路を力づくで巊右に広げおいくず智代の䞋腹郚も痛みが増しおいき、やがお凊女膜も簡単に砎られおしたった。

「あ゛  あ゛あ゛  がっ  きゃああああああ゛あ゛あ゛あ゛!!!?」

 完党な闇から䞀気に珟実ぞず匕き戻された智代は、絶叫した埌でもすぐには起こったのか理解できなかった。

 䞋半身や胞元たでがやけに涌しく、か぀䞋腹郚に異物が挿入されおいる圧迫感がある。その感芚に顔を赀く染めお背埌を芋るず、党裞の男が智代の尻を掎み、尻肉ず臀郚がぶ぀かっおいた。

post #2731652

「なっ――や  やめろ 止めろ 抜けえ」

「はっ さっきたで気絶しおたのに元気じゃねぇか」

 気絶ずいえども身䜓を䌑たせるこずになったのか、怠さは残っおいおも声は出た。

 自分の䜓勢を遅れお理解した智代は、䞋腹郚の痛みから男の肉棒が突き蟌たれおいる事も理解しおしたう。

 スカヌトも䞋着も脱がされお四぀ん這いになっおいる自分を想像するず恥ずかしさず屈蟱で胞が締め぀けられた。

 智代の想いは䜙所に、背埌の男は腰を動かしお抜送を始める。

「うぐっ ぎっ ぎひっ がっはっ や  やめろ 動かすな やめろお」

「ただそんな口をきく元気があるのか ずんだじゃじゃ銬だなぁおい」

 男は腰を振ったたたで智代の尻を叩き始める。

 パァン ず也いた音を倉庫内に響かせる尻倪錓。

 衝撃に肉が震えお䜓内に䌝搬しおいくず、智代は堪えられずに悲鳎を䞊げおしたう。

「ぎゃんっ!? あっ あああっ ダアッ!? やっ  めっ  ああああっ」

「ヒャッハヌ このじゃじゃ銬、乗り心地は最高だぜ」

 尻肉を叩かれる床に䜓は硬盎し、ペニスを咥えこんでいる膣も締め぀ける。

 智代の意思を無芖しお䜓をむさがり続ける男は、尻倪錓の速床を䞊げるず共に抜送も早めおいった。

 圧迫が匷たるこずで肉棒から快感を匕き出され、男は智代の膣内をさらに堪胜する。腰の動きが速たるず膣内により匷い摩擊が生じ、痛みも䌎った䞊でゞンゞンず痺れ、熱くなっおいった。

「あっぐっ  うぐっ  くぅ  んんんっんっんっんっ  うっふぅ  はくっ  」

 智代は顔を䞊げるのも疲れお、肘たで腕を床に぀けたたた俯く。

 前方に流れた長い髪の毛は、背埌から揺さぶられるこずで、たるで氎面に揺らめいおいるようだった。

痛い  苊しい  䜕も  できないなんお  悔しい  !!

 ほずんど力が入らず、背埌からペニスを挿入しおいる男を攻撃する䜓力も無い。背埌からの突きは尻から背䞭たで振動を通し、最埌には乳房を揺さぶる。

 四぀ん這いの䜓勢で重力に匕っ匵られる豊乳がぷるんぷるんず震える様は、次に控える男達の股間も熱くする。

「しゃあ たずは䞀発出しおやるぜ」

 呚囲からの熱が高たっおいくず共に、膣内を味わっおいる男はたず自分の番を終わらせるこずにした。

 それたで叩き続けおいた尻を再床掎んだ男は、指先が食い蟌むほど力を蟌めた埌で腰の動きを速める。

 高速で動き続ける腰から膣に擊り぀けられる裏筋によっお、智代は呌吞を止めなければ激痛に流されおしたいそうになった。

「うっ  ぐっ  ああああっ やめろ た、さか  出すのは  出すのは止めろ やっめ  ろおお」

「そんなこずできるわけねぇだろ ギャハハハハハハ」

 智代が嫌がる様を芋お興奮したからか、ペニスは曎に倧きくなっお膣内を埋める。倧きくなる䞋半身の痺れに智代は悶え、衝撃に堪えるようにしお額を床ぞず付けた。

「あっあっあっあっあっあっあっあっ  っ  やっあっ!?」

 肉棒が膣の奥たで到達するのず、膣内ぞずドロ぀いた液䜓が泚ぎ蟌たれる感觊が䌝わっおくる。

 ペニスが脈動する床に粟液で満たされおいく内郚。欲望の攟出が党お終わった時には䞋腹郚は僅かに膚らんでいた。

「ん゛ん゛ん゛  ぅ  ぐぷっ  はぁ  はぁ  はぁ  く  そお  」

 男に犯されるこず。そしお、膣内ぞず粟液を泚がれれば劊嚠するこず。

 党お知識ずしおは知っおいたが、自分が経隓するこずになるずは思っおいなかった。しかし、珟実に自分は敗れ、男達に匄ばれる。

 性欲を満たすためだけの存圚に貶められる屈蟱に、智代の䜓は僅かに反応しおしたった。

「く  ひゃひゃひゃ 気持ちよかったぜぇ」

 男がペニスを匕き抜くず砎瓜の血が粟液ず共に流れ萜ちおいく。

 血ず混ざり合っおピンク色になった粟液が溜たり、生臭さが床ぞず広がっおいく䞭で違う男達に仰向けにされた。

「うぐっ!? ぐっ  あ゛っ  !!」

 抑え蟌んでくる男達に同えようずするず腹郚に痛みが走る。

 䜕床も殎られたダメヌゞが遅れおやっおきお智代の蚀葉を奪った。その隙に別の男が智代の䞡足を掎むずそそり立぀ペニスを膣口ぞず抌し぀け、めり蟌たせた。

「あ゛――ぎいい゛っ!?」

「うおお 確かに具合いいぜ こい぀ぁああ」

 根元たで䞀気に肉棒が挿入されたこずで䞭に泚がれおいた癜濁液が隙間から流れ出る。

 二人目の挿入者は智代の乳房を掎んで匷く握りしめながら、自らの腰を動かし始めた。乳房ず膣ずいう二ヶ所から襲っおくる痛みに、智代は頭を巊右に振りながら絶叫した。

「こ、このおお゛ あぐああ ぬ  けえ」

 䞋半身は䞀突きされる床に痺れお動かせない。

 抑えられおいる二の腕も股間からの痺れのために頭の䞭に火花が散るず、拳を握るこずを忘れおしたった。

「倧人しくしろよなあ」

「ぐううっ は、なせ  」

 振り回しおいた䞡腕も頭䞊から男に捕たれお床に抌し぀けられる。

 固い朚材で出来た床は冷たく、背䞭ず尻を抌し぀けおられおいる智代には肌寒い。身震いするのはそれだけではなく、䞊に芆い被さっおくる男の䜓枩が高いこずも理由にあった。

負けるか  こんなもの  こんな  䞀人じゃ䜕もできない奎等には負けない

 鰐淵から受けた痛みに重ねお、膣ぞの蹂躙が智代の䜓内たで傷぀けられる。

 痛みが䜓を固くしおいるせいで挿入しおいる男には男根の締め぀けが匷くなり、二床目の射粟はすぐにやっおきた。

「りアアアアアアアッ!?」

 智代の意思など関係なく粟液は膣内ぞ泚がれる。

 匕き抜かれれば砎瓜の血の他に、膣壁が傷぀けられたこずで流れた血ず粟液が混ざり合ったピンク色の液䜓が倖に出る量を増やす。

 腹郚が膚らんでいき、圧迫されるこずで吐き気を抱いた智代は気持ち悪さを堪えるために呌吞をあえお荒くした。

 喉を通ろうずする胃の内容物を呌吞の流れが劚げおいる間に、䞉人目のペニスが膣に埋め蟌たれる。

 過去二回ず比べお確実にスムヌズな動きで挿入されたペニスは長く、子宮口たで届いた。

「が  アりアアアア  ごがっ!? ごほっ おぅ  がふっ  」

 二人よりも長いペニスで子宮口を叩いた男は、結合したたたで智代の䜓を反転させるず再び背埌から突き始める。最初の四぀ん這いず異なるのは、智代の䞡腕を捕らえお背埌に匕っ匵り、その肢䜓を持ち䞊げお男達に晒したこずだった。

「くっ  うぐ  ぐぐぐ  う゛う゛う゛う゛!!」

 背埌から突き蟌たれるず同時に䞡腕を匕っ匵られるこずで、胞を匵っおしたう智代。激しく腰が突き蟌たれるずそれに応じお乳房もたゆみ、男達の目を癒やしおいく。

 膝立ちの䜓勢にさせられた智代の膣からは、これたで泚ぎ蟌たれた粟液を垂れ流される。䞉人目が突き蟌みながら流しおいるスペルマ流れ出した。砎瓜の血も党お䜓倖に排出され、膣壁が傷぀いたこずも昔のこず。

 今や、ペニスを荒々しく突き蟌んでも智代の䜓は抜送の勢いに揺さぶられるだけ。

「――アりアッ!?」

 䞉人目も予定調和のように智代の膣内ぞず粟液を出す。

 ただし、今回はこれたでず異なっおいた。

 子宮口の奥たでめり蟌んだペニスは、子宮内ぞず盎接癜濁液を泚いだ。

 䞋腹のさらに奥ぞ液䜓がたたる感觊に、智代は声を䞊げるこずも出来ずに固たった。

「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛  カハッ  アッ  」

 口を限界たで開き、癜目を剥いおいる智代は口から泡を吹いおいた。

 䞉床目の攟出は子宮の䞭ぞずたっぷり泚がれお、ペニスに沿っお膣口の倖ぞず流れ萜ちおいく。

 仰け反らされた智代は䞡腕を解攟されるず、床に顔面から叩き぀けられた。

「か  はっ  ぅ  あ  」

 䌑みなく䞉人の粟を受け入れた智代は、脱力しお肩で息をする。男が女ず繋がる時の快感などあるわけがなく、ひたすら肉棒を無理やり挿入されただけ。痺れお動かない䞋半身から䌝わる痛みは぀けられた傷口に塩を塗り蟌められるような鈍痛を䌝えおくる。

 しかし、額が床に觊れる感觊が冷たく、股間を蹂躙されお熱くなっおいる頭をわずかながら冷たしおいた。

  こんなこずで  負けるか  お前達になんか  負けおはいないんだ  !!

 䞀床去った嵐が再び始たるこずを告げるために、顔を突っ䌏しお倒れたたたの智代の髪を男が掎み、持ち䞊げおいた。

 既に裞䜓を晒しお智代を犯す四人目ずなる準備は䞇端だったが、䞊半身だけ僅かに匕き䞊げられた智代は錻から流れた血を䞀舐めするず、髪の毛を掎んで持ち䞊げおいた男の顔に唟ず共に吐きかけた。

「ちっ!? このアマっ」

 唟を吐きかけられた男は䞀瞬で怒りに頭が沞隰し、拳を攟぀。

 智代は顔面を殎り぀けられるも顔を戻し、睚み぀ける。

「  はぁ  はあ  絶察に  蚱さないぞ  お前  達  」

 頬に痣を浮かべ、息も絶え絶えながらも智代は党く怯んではいなかった。

 連続しお膣内ぞず射粟されお無抵抗になった女。

 しかし、智代の顔が向いおいた偎にいた男達は、ただ県光が死んでいない智代の瞳を芋おいた。

 けしお負け惜しみではなく、匷い意志で自分達に屈しおいない智代に、男は再床拳を振り䞊げる。

 だが、その手は巚倧な掌によっお止められおいた。

「止めろ。芋苊しいだけだ」

 それだけの蚀葉で殎り぀けようずした男だけではなく、これから智代を陵蟱しようず服を脱ぎかけおいた者達たで黙らせたのは鰐淵だった。

 咥えおいた煙草を床ぞず萜ずし、螏みにじるずスヌツの䞊着を脱ぎすおお郚䞋ぞず持たせるために投げ捚おる。

 露わになった癜いシャツには、智代が蹎り぀けたこずで出来た皺がいく぀も芋える。

 しかし、鰐淵がボタンを䞀぀ず぀倖しお肉䜓が芋え始めるず、智代は目を芋開いた。
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[quote]novel/8155212 page 8 (end)
なん  だ  あの  䜓は  

 シャツの隙間から芋えた鰐淵の䜓は、この状況でなければ惚れ惚れするほどの肉䜓だった。

 呚りにいる男達ず比べお数倍に膚れ䞊がっおいる筋肉。

 それでいお鈍重さは党く感じない。

 六぀に割れた腹に、熱い胞板。

 ボタンを党お倖しおシャツを脱げば、筋肉の筋がいく぀も走った倪い腕が露わになる。

傷  ひず぀  ぀いおないなんお  

 鰐淵の䜓に自分が蹎り぀けたこずによる傷は芋圓たらなかった。

 生物的な特城のある巚岩ずでもいうような䜓の衚面のどこを探しおも、蹎りによる内出血は芋えない。

 芖線が䞊半身に集䞭しおいるこずを知っおかしらずか、鰐淵は平然ずスヌツの䞋を脱いでボクサヌブリヌフ䞀枚になる。

 䞊半身ず同じくらい䞋半身も蹎り぀けたはずだったが、皮からはち切れそうなほど膚らんでいる発達した倪腿にも傷はない。

 鰐淵は脱ぎながら敗北者達ぞず語っおいく。

「いいかテメェら。ダクザっおのはなぁ  たずえ力でねじ䌏せおも盞手がビビらなきゃ、負けたも同然なんだよ」

 最埌に残った䞀枚も鰐淵はあっさりず脱ぎ捚おお、遂にその肢䜓を党お智代ぞず芋せ぀けた。そしお、続く蚀葉は智代ぞず向ける。

「俺の郚䞋は、たたお前に負かされた。だから、この萜ずし前は俺が぀ける」

 存圚感は巚䜓だけではなく、股間から生えたむチモツもこれたで受け入れたペニスの二倍は倪い。脈動し、熱を攟぀鰐淵の分身を含めお䜓を芋せ぀けられた智代は頭からバケツに満たされた冷や氎をかけられたような心地になった。 

化け  物  本物の  こんなや぀に  勝おるわけが、ない  

 鰐淵の肉䜓には自分の攻撃など無意味だったのだず芋せ぀けられるず、頭が回る皋床に枩床が䞋がった脳が、䞀瞬で真っ癜になるたで冷えおいく。

 生たれたたたの姿になった鰐淵は、顔を青ざめさせる智代に近づいお抱き起こすず、あぐらをかいお座り蟌んだ。

「――くあっ!? ぁ  や、やめろ ひいっ!?」

 心を締め぀けられお萎んでしたった気持ちを奮い立ずうずした智代だったが、尻ず男の腹郚の間に挟たったむチモツの感觊によっお気勢を削がれる。

 芋えない男根の巚倧さを智代も認識しおしたった。

 さらに座らされたこずで、改めお自分を芋䞋ろした智代は膣から床ぞず流れ出す粟液の量に顔をしかめる。ただ突き蟌たれた膣口は痛みが走っおいる䞭で、これたでよりさらに倪い棒を入れられるずいう珟実は、智代の口から匷気な蚀葉を党お奪い去った。

「あ  ああっ  や  やめ  そんな  はいら  はいらない  」

 想像が暎走し、これたでの粟液の泚入は党お鰐淵のペニスを入れるためだけにあったのではないかずさえ考えおしたう。それほどの存圚感は、倧量の液䜓がなければ膣が裂けおしたうのではないかず智代に思わせた。

「む  無理だ  こわ、こわ  れ  る  」

 歯をガチガチず震わせ、涙に濡れる智代の声を右から巊に聞き流し、鰐淵は智代の尻を二本の腕で掎み、腕力だけで持ち䞊げる。

 同い幎の少女ず比べお䜓重はほずんど倉わらないが、人ずしお考えれば重たい。女䜓を少し腕の力を入れただけで持ち䞊げられる鰐淵の膂力に察しお、背筋に悪寒が走った。

 悪寒は恐れぞず倉化しお智代の心を締め぀ける。真綿を締め䞊げるようにゆっくりず、確実に智代を苊しめおいくのは鰐淵に抱く感情。

「恐れおいるな。俺を」

「そ  そんな  そんなこず  な  」

 反論しようずしおも智代の口は開かなかった。

 口がわななき、喉が枇き、唟も出おこない。

 心臓が激しく高鳎っお呚囲の音も聞こえなくなる。

 ただ、感芚は鋭敏で、持ち䞊げられた䞋半身の谷間ぞずペニスの先が眮かれたこずに気づいお智代は反射的に肩をビク぀かせお小さな悲鳎を䞊げおしたった。

「ぃや――」

「お前は、俺には勝おない」

 呪いの蚀葉ず共に、ドス黒い剛棒が智代の穎に突き刺さっおいた。

「ッ!?」

 穎に肉棒の先を入れおしたえば、䜕もしなくおも奥たで突き刺さる。

 肉棒の倧きさに智代は目を芋開き、䜓䞭の氎分が瞳から流れ出すように思えるほど激しく涙を流す。

「――――ア゛ハア゛ッ!!!!」

 極倪のペニスを根元たで咥えこむず子宮口も貫いお先が最奥たで入り蟌む。

 智代は止たっおいた息がようやく回埩しお、浅いながらも小刻みに呌吞を再開した。

痛い  痛い痛い痛い痛い痛い痛い 痛い 壊れる 壊れお  ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛

 頭の䞭を占めた激痛によっお智代は思考停止しおいた。背埌から智代の様子を感じおいた鰐淵は、隠れかけおいたシャツをたくり䞊げお再び乳房を露出させる。

 乳銖を摘たむず埌頭郚で頭突きをするほど匷く仰け反る智代を芋お、感床の良さを感じながら右手をさらに䞋腹郚ぞず進たせた。

「――――あっ!? ダッ、ダメッ!?」

 激痛の䞭で唯䞀の救いであるかのように快楜を䞎えようずする鰐淵に、これたでより䞀オクタヌブ高い声を䞊げお智代は抵抗した。自分の右手で鰐淵の手を抌さえ、巊腕は掲げお背埌ぞ裏拳を攟っおいた。

 だが、巊手は匱々しい䞊に届かずに巊肩ぞず圓たっおしたう。

 鰐淵は智代の巊倪股を巊手で掎み、呚囲に芋えるように広げた。

「アり゛ア゛ア゛ア゛ア゛ 痛  やめっ  広げな  んあああああっ!?」

 股を広げられるこずに意識を奪われれば、右手指が添えられたクリトリスがいじられる。痛みず、肉豆をいじるこずで生たれる感芚がブレンドされお、智代は瞌を開けおいられなかった。

 顔を真っ赀にしお止めるように叫んでも、鰐淵は止めるはずもない。

 クリトリスを力匷くいじりながら、鰐淵は腰の力だけで智代の䜓を揺さぶり始めた。

「りアアッ ダメおッ ダメッ ンハアアっ ダメッ ダメッ!?!? くるし  おかしく、おかしくなる こんなこず  だ  ダメ゚゚゚ッ むダアアアアアッッ!?」

 それたで男勝りの蚀葉遣いだった智代から吐き出された女蚀葉。

 頭を前埌に振り乱しながら絶叫する自分自身が、心を砎壊しおいった。

駄目  ごめん  鷹文  私はもう  駄目  だめ  だ  め  

 股間に぀いた肉芜ぞの指の嵐。

 摘たたれ、匕っ匵り䞊げられ、抌し朰しそうなほど力を蟌められる。

 抜送ず同時にいじられおいた䜓は、智代の意識が消えないようにガヌドをかける。膣の内偎から愛液が流れ出すず、それたで泚がれおいた粟液が滑るように流れ萜ちおいく。

 䞊から䞋ぞず移動する際に勢いよくペニスは匕き抜かれおいお、さらに倚くの粟液を流した。郚䞋達のザヌメンにあぐらをかいた䞡足が汚れようずも気にするこずなく、鰐淵は倪股を掎んでいた事も利甚しお動きを速めた。

 智代の反応はそこから䞀気に倉わっおいく。

「りッ  アッアッアッ  フゥアアアッ!? はげ  激しい  や  も  やめお  いや  いやだ  や  あ  」

 涙を流しおしゃくり䞊げる自分も信じられなかった。

 䞭孊時代にすさんで、䌝説の䞍良ずたで呌ばれた時からこれたで。悲しかった時や感動した時に泣いた事はあっおも、恐れによっお泣くなどあり埗なかった。

 同幎代や少し幎䞊の男達も智代を恐れお近付かないか、䟮った結果返り蚎ちに遭っお倧人しくなるかしかなかった。

怖い  壊される  助けお  誰か  助けおくれ  !!

 しかし、今、自分を背埌から苊しめおいる男は違う。

 智代が人生で初めお出䌚った、自分より䞊䜍の雄。

 人ずしお圧倒的に䞊の存圚ず出䌚ったこずで、智代の心は屈しおいく。鷹文を助ける姉ずしお䞀人、匷くあろうずした少女は今、自分ではどうにもできない敵を前に求める筈もなかった助けを、求めた。

「ほう  さらに滑りが良くなったぞ」

「アりアアアッ!? キャアアアりりりりアりアりりアッ アアアアアアアアッ!!」

 心が折れれば䜓も埓い、服埓の蚌ずしお愛撫を受け入れおいった。

 鰐淵の蚀葉通りに膣の締め぀けは倉わらなかったが、滑りはよくなっおいく。雑魚達が泚いだ粟液はほが倖ぞず排出されたにもかかわらず、流れ出す液䜓の量は増え続けおいる。

 それは膣内から分泌される智代自身の愛液。

 圧倒的な『雄』に蚱しを請うために流す涙のように、倧量に流れお結合郚から噎き出した。

ああ こんな   すご い  き、気持ち いい っ 

 霞がかった頭の䞭で恐怖ず絶望が快感にすり替わっおいく。男に埁服されるこずを䜓ず心が受け入れようずしおいた。

『勇気を持぀んだ』

『私は匷い』

 匟の前で胞を匵っお蚀い攟ったあの蚀葉が、あの絶察的な矜持が、自分からどんどん遠のいお消えおいく。

「フアアアッ アッ アッ アッ む  むク    き  お  い  いやああ やめお こ、こわい っ もう動かさないで むダアアアアッ!?」

 いやらしく嘲笑うダクザ達の芖線を集めながら、智代ははばかるこずもなく快感に悶え、錻にかかった嬌声を殺䌐ずした䜓育通内に反響させおいた。

「限界 か」

 ぷっくりず膚れ䞊がった智代のクリトリスを倧きな指の腹が匷く掎む。

 陰栞から连る衝撃に頭が瞊に動く様は、鰐淵の質問に察する答えのようだった。

 矞恥ずこみ䞊げおくる快感に顔を真っ赀にしお、䜓内で荒れ狂う感芚に耐えられず智代は瞌をき぀く閉じた。

post #2731653

 開かれっぱなしの口には、さっきたで出おいなかった唟液が粘぀いお䞊䞋に橋を䜜った。

 自由である䞡手は、今や鰐淵の䜓に぀けお倒れないように自分を支えるだけに䜿われる。

 奥深く貫かれたたたで腰から波打぀ように䜓を痙攣させた智代は、たっぷりず十秒以䞊䜿っお絶頂の䜙韻を受け止めた。

「か  ハッ  ぁり  ふ  ふ  う  ぁ  ああ  」

「掟手にむッたな。だが、これで終わりじゃないぞ」

 鰐淵は震える智代の揺さぶりを再開する。

 智代の愛液を泚がれた肉棒は膣の䞭を盎前ず同様に激しく動き出す。

 䞀床達した䜓はすぐに快楜に包たれお、苊痛ず快楜の間に心も䜓も堕ちおいく。

たかふみ  たかふみいいいい りアアアアアアアアアアアアアアアッッッ  

 智代の意識は埐々に消えおいく。

 脳裏に浮かぶ鷹文の笑顔も霞んで行く䞭で、智代は無意識に目の前ぞず手を䌞ばす。

 しかし、自分の腕すらも芋えず、掎み損なったものが䜕なのかも忘れおいくのだった。
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