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  • Date: 2026-07-14 09:50
  • Update: 2026-08-10 09:24
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Media asset #1

Artist's commentary

Z GUNDAM (ゼータ・ガンダム)

「Ring of GUNDAM」&「Gundam GQuuuuuuX」クロスオーバー・オリジナルストーリーに登場。
ジオンと連邦の技術融合が生み出した高性能MS。設計及び製造総指揮はフランクリン・ビダン、ヒルダ・ビダン夫妻。
開発バックアップはアナハイムエレクトロニクス、ジオニックコーポレション、ファラナガン機関ほか。変形可能。
ジークアクス開発時の技術の導入は勿論、新規開発技術もいくつか実装されている。詳細はストーリー中で。
・・・ガンダム・アーキテクトからデザインをお借りしてフォトショで細部修正しながら彩色。Grokの照明効果などで仕上げ。

ーーーーー
(「プロト・キュベレイ&ザクⅢ」からの続き)

カミーユのザクが運河沿いの船舶修理用の大型ドックに近づくと、ドック敷地の小さな建物からコモリ・ハーコート中尉と作業服姿の中年の男女が出てきた。
「父さん、母さんも・・。」
ザクのモニターで出てきたのが両親だと確認したカミーユは、先ほど戦禍に見舞われた街角の情景を思い出し、いいしれぬ怒りの火が心に灯るのを感じていた。そのままザクをドック前の空き地に着地させる。
コモリは、着地したザクの足元まで近づきカミーユが降りてくるのを待っていた。その横でカミーユの両親が見守っている。
ザクから降りてきたカミーユは、両親を一瞥するとコモリの前に立った。
「で、どうするの?」
コモリは手短に聞いた。すでに詳細は夫妻に告げられているようで、フランクリンとヒルダはそのまま黙ってカミーユの返答を待っていた。
「乗りますよ。ズィー・グスタ・・」
「ゼータ・ガンダムよ。正式名はゼータ・ガンダム。」
「ゼータ・・・ガンダム。」
ドックの大型船補修用の建物の奥から、MSのエンジンが始動する重低音が響いてきた。かなりのパワーを持つMSだと推測できた。
「エンジンは始動した。けどここから動かせるかどうかは君とお友達、ジュード君のコンビネーションにかかってるわ。」
カミーユはそう聞くと、両親の方を向いた。
「父さん、母さん。僕がゼータ・ガンダムを動かせたら誇らしいかい?」
自分でも驚くほど静かな語り口だった。両親はカミーユにゆっくり近づきながら彼の落ち着いた表情を見た。
「お前にゼータを託すことになるとは思わなかった。」
「こんな形で親子が会うなんて想像もしなかったわ。」
二人ともこれから自分たちが開発したMSに乗ろうとする息子を停めようとしなかった。コモリとの会話で何が話されたかは分からなかったが、二人の落ち着きようを見ると我が子とその友人の行動は前々から分かっていたのでは?と思われても不思議ではなかった。
「・・知ってたんだね、僕らのやっていること。なぜ、止めなかったの?MSという兵器を探そうという息子のやっていることを。」
「最初は驚いたよ。いつ停めようかと母さんとも相談した。しかし、お前たちがここを探り当てたと知った時に停めようとは、そして責めようとも思わなくなった。」
「設計データと数少ない資料から、ここを秘匿場所だと見当をつけたことを知って驚いたたけど、逆に誇らしかったのよ。」
「膨大な資材と重量級の機械を運ぶなら運河だと見当をつけたよ。製造と組み立ても幾つもの場所に散らして、パーツは運河沿いの倉庫に分散。運河を運びながら組み立てたんだろ?総仕上げはドック地下、つまりコロニー外壁近くの無重力工場だよね・・悪いけどカーナビのデータも探らせてもらって答えを出したんだ・・そんな泥棒まがいなことをした息子を責めないの?」
「お前は私たち同様、MSに惹かれているんだよ。」
「データを見た時、その規格はずれの機体を想像できたからこそ、こんなことしたんでしょ?」
カミーユは自分の行いに両親が怒るどころか息子の推理と行動を賞賛するような言動を見せたことに、怒りを通り越して違和感を感じるようになっていた。
彼らから見ての子供の定義って何なのか?家族という集団を構成する単なる道具?または成長をただ見るだけの観察対象、または自分たちが作り上げたものが想定以上の性能を出すことを期待されたMSのパーツ的なものではないのか?
そんな思いが瞬間的に頭の中を巡ったのち、カミーユの心は決まった。
「父さん、母さん。分かったよ。僕はこれからゼータ・ガンダムに乗る。だけどあなたたちを喜ばせるためじゃない。あの火と煙が上がった街で血や埃にまみれた人たちを助けるためだ。使い方が違うなんて言わせやしない。僕が乗る以上それは僕のものだ。さようなら。」
カミーユはそこまで言うと両親の反応を見ようともせずに踵を返し、MSのエンジン音が唸る建物へと走った。
「ヒルダ、モニターを。カミーユが動くぞ!」
フランクリンはそう言うと、先ほどまでいた建物の中に走っていった。ヒルダも続く。二人ともカミーユの言ったことに何も感じていないような態度だった。コモリはカミーユと両親の話を聞いて、言い合いの一つも出なかった家族の在り方に、自分のことのように寂しいものを感じていた。
そして、カミーユはその寂しさに似た感情を一身に背負い、親が作ったMSに乗ろうとしていた。
カミーユが巨大な建物の中に入った直後、別の白いザクがドックの敷地に着地した。コモリが見守る中、ジュドーが降りてくる。
「カミーユは?お姉さん?」
「もう準備に入ったわ。君は遅かったわね、どうしたの?」
「エグザベさんをソドンに送ってた。あの人もMSで出るって。結構やばそうだよ、お姫様が攫われたって。」
「え?え!?」
コモリが驚く様子を見ながらジュドーもカミーユが入った建物へと走りながら叫んだ。
「頼まれたんだ!お姫様を助ける手伝いをしてくれってね!ギャラも良さそうだし頑張ってみるよ!」

官邸前の大通りでは、ランバ・ラルのグフとザクⅢのビームサーベルによる戦闘が続いていた。MSの白兵戦ではジオン随一と言われたランバに迫る勢いでサーベルを巧みに操って迫るザクⅢ。
グフを操りながら、ランバは相手が誰であるかを見当づけていた。
「この間の詰め方、やはり貴様か!ラカン・ダカラン!」
ザクⅢのコクピットでは肌が浅黒く精悍な面構えの大柄の男が、与えられた玩具を楽しむ子供のように高笑いしながらMSを操っていた。
「今日はいい日だ!貴方のような猛者と剣を交えることができるとは!」

リック・ディアスのルロイ・ギリアムは、迫るチャイカ2機の内の1機を撃破しつつ高度を上げて太陽ピラーへと飛んだ。街への被害の回避と周辺では戦闘を禁止されている太陽ピラー周辺まで飛ぶことで相手を牽制するためだった。
しかし、相手は撃ってきた。太陽ピラーをビームが直撃してプラズマ発電装置が砕け散る。
「壊すな!俺たちの太陽だぞ!」

一方、アルテイシアが虜になっているリムジンのルーフに取りついていたシャリアは、頭上から迫るプロトキュベレイのマニュピレーターの指で払われそうになってリムジンから飛び降りた。もしその指で吹き飛ばされたら体が二つにちぎれ飛んでいただろう。
リムジンは300Mほど走って停止しキュベレイも着地した。ハマーンが降りて素早くキュベレイに乗る。そして運転手がアルテイシアを背負いキュベレイのコクピットへと運んだ・・。

(つづく)

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