
Artist's commentary
子供の声かなと思ったけど、
彼女達の背中から生えている羽からして、彼女達は妖精だった。妖精たちは、無邪気に辺りを走っている。・・・無邪気。本当に妖精達は無邪気にはしゃいでいた。まるで、この世には怖いものがないかの様に。私も、いつかはそうだっただろうか?。過去には色々あった。色々あったけど、昔は、もっと前向きに生きていた様な気がする・・・。今じゃこのざまなのだけど。・・・どうして、いつの間に私は、こんなになってしまったのだろう?そんな風にぼぅっと考えていると、突然黒髪の青い服の妖精が私の方を見た。私に気づいた様だった。黒髪の妖精は慌てて仲間に私の存在を伝えると、他の妖精も驚いた様に私を見る。「あの人、誰!?。私達の事ずっと見張っていたわ」「えっ・・・えっ・・・!?。・・・と、とにかく逃げよう。逃げようっ!」「えっ、えっ。さ、サニー、スター。待ってよ・・・。」と妖精達は一目散に空に飛び立って、私がいい訳をする暇も無く、逃げていってしまった。・・・・何が、妖精たちを怯えさせてしまったのだろうか?。そういえば、私は外に出た時、鏡も見なかった。という事は、長い、長い間、部屋の中で篭っていた身のまんまで外に出て、彼女達に私の姿を見られたという事になる。何か、おかしい所があったのだろうか・・・?・・・いや、服がおかしいのだろうか?彼女達をぼぅと見ていた時の私の表情はどうだったのだろうか?余りに長く、人と接していないから、まともな表情をしていた自信がない・・・。・・・もしかして、私はおかしな奴と思われただろうか?。・・・そうだろうか?。・・・そうなのだろうか?。そんな風に、自分の姿の事ばかり延延と思考が回った。・・・来なければ、良かった。外に出なければ良かった。私は、居ても立ってもいられず、空を飛んで、この場から立ち去ろうとした。しかし、長い間外に出なかったからか。空の飛び方を忘れてしまった。・・・空を飛ぶぐらい妖精すらできるのに・・・。・・・並の事なのに・・・。どうしようもなく、みじめに感じて、気持ちが悪かった。
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