
Artist's commentary
許せない。
許せない。許せない。あの女が、自分に尻を向けて逃げ惑っているのが許せない。ぶざまな姿をさらしているのが許せない。かつて自分を降した幽霊女、幽鬼。やつにリベンジするため、御城は今日までやってきた。だというのに──なんだ、あのざまは? あんな雑魚を負かしたってしょうがない。やつとの決着は、もっと劇的なものでなければならなかった。奈落から這い上がってきた御城。あのときよりもさらに神懸かっている幽鬼。お互いに持てる力のすべてをぶつけあって、そして、最後には御城が勝利する。そうでなければいけなかった。そうでなくては、御城の悲願は果たされなかったのに。
小説『死亡遊戯で飯を食う。』第2巻《ゴールデンバス》より
#死亡遊戯
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