
Artist's commentary
トヨタ・セリカ ラリーカー ’84 サファリラリー
グループB規定が導入されると、トヨタのWRC戦略はいよいよ本格的に動き始めました。
その中でトヨタは、AW型MR2をベースにした4WDマシンと、よりオーソドックスなFRのセリカの二本立てを考えていて、先に投入されたのがセリカです。
これは当時の開発能力を加味したうえでマシンの選択肢がなかったというのも正直なところだったそうです。
デビュー戦は1983年、1000湖ラリー。
このセリカは、従来のグループ4仕様と同じA60系をベースにしつつ、18R-Gエンジンとは決別し、新しく3T-GTエンジンをベースに採用しました。
その結果、一気に350馬力クラスのパワーを手に入れます(グループ4時代はだいたい240馬力ぐらいだった)。
当初は欧州ラウンドを中心に戦う想定だったのですが、セリカが本領を発揮したのはアイボリーコーストやサファリといったタフなアフリカステージ。
ライバルはいかにもグループB的な「特殊な」怪物マシン。
しかしアフリカでのトヨタは「普通さ」を武器にしたマシンで、本当に“無敵”と言っていい強さを見せます。
そして1983年のデビュー2戦目のアイボリーコーストでいきなり優勝。
翌、1984年サファリでも優勝。
その勢いのまま、1986年までサファリ連続優勝を重ねていきます。
1983年途中から1986年までの運用で、優勝は6回。
うち3勝がサファリ、そしてアイボリーコーストが3勝です。
要は出場したアフリカイベントで全勝。完全に“アフリカの王者”といえる成績でした。
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